「梵式宿曜占星術」での日運の流れは
「現在期」→「過去期」→「つなぎ期」→「未来期」となっています。
「命」の日から始まる9日間が「現在」と向き合う時で、地に足をつけて考えたり、今の自分の基盤をガッチリと固めていく時。
「業」の日から続く7日間は「過去」と向き合う時期で、これまで置き去りにしてきた宿題の片付けや、今後に向けてこなしておくべき課題などが山積して多忙な時となります。
その後には過去から未来への移行をスムーズにする「つなぎ」の日が2日間あり、「胎」の日から始まる9日間で「未来」に向き合うタイミングへ移行します。
未来への展望を広げながら日運のサイクルは終了を迎え、新たな「現在期」の到来へと進んで行くのです。
また、(旧暦の)毎月の1日と、曜日との絡みによって、「凌犯(七曜陵逼)」とよばれる期間が生じることがあります。この期間は、上述した日運の吉凶が入れ替わりやすく、さらに「六害宿」と呼ばれる日には入れ替わるどころか、更に凶暴性を増した気の運びに巻き込まれやすくなります。
今年の2月は
2日〜10日が現在期、11日〜17日が過去期、18日〜19日がつなぎ期、1日、20日〜29日が未来期、1日〜9日、24日〜29日が凌犯期間になります。
未来期「親」の日は、新しいサイクルの「命」の日に戻る直前の、未来期間最後の日。
通常であれば、気の運びの良さという追い風を受けながら、自分にとって心落ち着くこと、自分が描く夢、目標、ルートや方法の数々に思いを馳せて過ごすべき時ですが、そこは凌犯期間、過ごし方も通常とは異なります。
様々なやり残しや、思わぬトラブルを処理しながら、未来に禍根を残さないように一つずつ確認を繰り返し、片付けておくのが一番です。
気持ちが追い詰められるわけではないので、フワフワすることもありそうですが、地に足のついた対応と話を心がけて。
六害宿の「命」の日は、本当に注意が必要な日です。
いつもの「命」の日でも、基盤を固めることに意識を集中して、ひたすら地に足をつける方向で着実さを重視すべき日なのですが、今日は積極的なこと一切が災難に見舞われる対象となりやすく、無理を通せば全てを失ってしまうといわれる位の重たい流れの中にあります。
命運がかかっていると心得て、一攫千金の儲け話に耳を貸すなんて自爆行為。
大きな契約や大事な約束は、出来得る限り今日を避けて再度スケジュールすべき。
ウソをつくと殊の外に大きなトラブルになりやすいので一層注意。
通常であれば、運気はMAXまで上がるはずの、現在期「栄」の日。
凌犯期間においては、何をやってもチグハグな、しっくり来ない一日になりがちです。
通常の「栄」の日同様、失敗や恥を恐れたり、疑心暗鬼にかられたりすると、流れが良くなくなるところは同じなのですが、だからと言って思い切った冒険をすればよいわけでもないところが、難しいところ。
そうは言っても、誠実な対応ができていれば、大過はなくて済むはず。うっかり口が滑って、自分の立場や周囲を悪くするようなことがないよう、慎重に、丁寧に過ごす心づもりが大切。
テンションが下がりやすくなるのがノーマルな現在期「衰」の日ですが、凌犯期間中の本日は、それを逆手に取って「ひたすら冷静に物を見る・考える」力に転換しやすくなっています。
通常であれば落ちやすい体力も、今日に限っては「そうでもない」ので、今日しか手にできない視点で現状を見直してみるのがお勧めです。ただ、凌犯期間中は派手に物事を変更しようとしても、うまくいかないのが通例です。
解析できた悪いところを今日一気に改善!というわけにはいかないところは痛し痒し。
箇条書きでメモをして、凌犯期間が過ぎてから片付け始めて。
気の流れが渦を巻いて、埒の明かない、六害宿の「意」の日。
不穏な気配に心が揺れて、小さなことでも大きなトラブルに発展しやすい時です。
旅行、引っ越し、転職、転勤といった「移動」がキーワードになる行動は、通常の「安」の日であれば金運を上げる役に立ちますが、吉凶逆転の今日は、逆に運気を下げる行動に変化します。
積極的にあれこれ首を突っ込んで行くよりも、なるべく様子を見る側に回り、必要最小限の行動で慎ましやかに過ごして下さい。
一人で過ごす時間を増やした方が、トラブルに発展する危険は減ります。
通常であれば、ジェットコースターのような「危」ない運気が満載、だけで済む、現在期「危」の今日。
しかし、凌犯期間ともなれば、いつもなら「危」を補って余りある程に存在する「社交運」が低下するため、望まない流れに巻き込まれやすくなります。
ふざけたくなる浮つく気持ちを抑えて、あるいは皮肉を言いたくなる悪戯心を抑えて、キチンと状況を判断しながら慌てずに対応していく冷静さを意識すれば、まず大事には至りません。
うっかり口に出したことで自分の首が締まりやすいのは、いつもの「危」の日と同じ。
悪口陰口は避けて。
努力していることについての成果が出てくる、それが通常の現在期「成」の日です。
ところが凌犯期間中の今は、望ましくない結果が現れやすくなっており、その結果を踏まえて最善の策を得られたとしても、そのまま新しいステップに踏み出すのは勧められない、淀んだ停滞日になりがち。
「成長」「進歩」につなげていこうと思うなら、凌犯期間が過ぎてから実働できるように、青写真を作っておくくらいで済ませておきましょう。
面白いことが起きづらく、斜に構えたくなることも。
スカした嫌なヤツと思われないよう発言は周囲の様子を見ながら。
通常であれば、気持ちが荒れて当たり前、イライラ故に気の運びを気にするどころか、自分の扱いにも困る、それが現在期「壊」の日。
凌犯期間中は「どうせうまくいかない」感が払拭されて、思いきりやってみればいいじゃない、そんな決断力や行動力に、エネルギーを転換しやすくなっています。
普段でも、壊れるエネルギーを壊す側に持っていくことで、気の運びが悪い日と言われる今日を、打開のための起点日にすることを推奨していますが、本日は一層、苦手に挑戦し、悪いクセを止め、人との距離感を考え直して実践する等、お勧めしておきます。
絆の大切さを感じられる、通常の現在期「友」と比べると、どうも調子が狂ってしまうと思えるのが、凌犯期間中の、この日。
悩みや困ったことを一人で抱えるのも良くはないのですが、気の置けない友人に話してみても反応が芳しくなかったり、むしろ心細くなったりして、解決につながらない場合が出てくるのが困った流れ。
人に対する期待値が上がってしまう分、期待はずれを感じることも多くなるので、最初から「話すことに意義がある、相手の反応は深く考えない」を腹を決めていれば、今日の事柄が元で友人知人と気まずくなることもないはず。
自分らしさが鍵になる、現在期の「親」の日。
そもそも自分らしさって何だっけ?を見つけやすい日でもあります。
ひねくれず素直に行動することで、何事も良い方に展開する素敵な時間になりますが、逆に無理をしていると腑に落ちない結論になりやすく、どうしてこんなことに?な目に遭うことも。
それ自体、災厄ではなく、今の「自分らしさ」を見つけるための手がかりだと思って、あまりプリプリ怒らずに客観視するのがミソ。
「現在期」の総括にあたる日でもあるので、あまり適当に流さず、違和感にはきちんと向き合って、根本的な原因や理由を突き止められると尚良し。
自分の思いに囚われやすく、子どもっぽくなったり、自虐的になったりしやすい分、恋愛には向いていない日です。
気持ちに余裕がなくなってしまうので、相手が子どもっぽければ喧嘩になり、大人であれば呆れられるような言動が出てしまいがち。
仕事が多忙になりやすく、時間を割くことが難しい日でもあるので、一層逆風が吹きそうな予感。いくら自分が忙しくても、八つ当たりになるような言動をしないよう注意しておきましょう。
新たな出会いは、自分の過去とつながるような特殊な出会いになる可能性もありますが、気づけるかどうかは微妙なところ。
調子がいいように思えて、意外にすれ違いが多いのが過去期の「栄」です。
行動力は発揮した方が良いのですが、勢いだけで動くと、昔から持っている悪い癖が自分の足を引っ張る流れになりがち。
今日を少しでも運気=気の運び良く過ごそうと思うなら、力技で何とかしようとせず、冷静さをもって様々な事柄に当たってください。
それで以前からの悪い癖を乗り越えることができたなら、過去期のエネルギーを最大限に生かせたことになります。
何が起きてもふてくされて終わりにせず、ミスやポカも今度の発展のための課題だと思って、丁寧に取り掛かってください。
過去から引きずっている事案にテンションをダダ下がりにされがち、そんな過去期の「衰」の日。
昔から持っている自分の悪いところが気になったり、以前やらかした事柄がもう一度、自分の足を引っ張ってしまったりで、ションボリした気分に。
今日は細かいことを気にするより、そういう「悪いと思っているところ」「弱点だと思っているところ」を冷静に分析して、今後は自分の足を引っ張らせないようにする、と割り切ってしまうことが大切。体のメンテナンスにも良い日です。
時間があれば、検診や通院などに当てて、明日以降を元気に過ごせるよう準備を。
噛み合わせが悪い、それが過去期の「安」の日です。
そうはいっても、この期間の中では比較的、スムーズに流れていく日なので、何か進めたいこと、やり終えておきたいことがあれば、今日やっておくのが賢明と言えます。
「運の良さ」、つまり気の運びの良さは期待できなくても、明日からの方が更に「とんちんかん」な流れに入ることを考えると、ためらっている暇はありません。
これまで積み重ねてきたことを自分の中で咀嚼し、この先も使えるものに仕上げていくのには向いています。
新しいチャレンジには向いていないので、まずは現状維持を求めての言動を。
過去の失言が今戻ってくるのか!なんてことも起きやすい過去期の「危」の日。
走り始めた乗り物に乗っているかのように、自分では制御できないことがあれこれ起きやすいので、更なるトラブルや失言を自分から呼んでしまいやすいのが恐いところ。
それなのに、気持ちだけは割と変にウキウキしてしまい、自分から危ない橋を渡りたくなったり、怖いもの見たさの良くない好奇心に負けそうになったりと、なかなか自分を扱いづらくなりそう。
自制が一番の防衛手段になる時、過ぎたチャレンジ精神は自分の首を絞める一方なので、まずは落ち着いて。
自分は、こんなことをやってきた、あんな経験を重ねてきた。
そんな感慨にふけりやすい過去期の「成」の日。
今日の正しい過ごし方は、そんな経験を元にして「今」の成長に繋げていくことなのですが、あまり気持ちも熱くならず、なんだか面倒な気分に陥りやすいため、昔はよかった、あの時に戻りたい、そんな感傷に負けてしまいやすくなります。
また、過去に気分が悪くなったような事柄を、それが現在の現実のように思い出してしまう感覚も出やすくなります。
とにかく「今」に焦点を当てて、過去に囚われすぎないように、気分転換を。
多少以上の試練日になりやすい過去期の「壊」の日です。
昔から抱えているトラウマや自分の弱点に向き合う羽目になることが多く、その度に心の傷に塩を塗られるような、隠したい醜さを晒されるような感覚に悶絶することも。
具体的に何も出てこなくても、逆巻く波に揺られる小舟のように揺さぶられて、船酔いよろしく気分の悪さがピークに向かうことも珍しくありません。でも実は、今日は最高のチャンス。
過去からのトラウマをぶっ壊して、今を生き、未来に生きるきっかけの日にできます。
いつもはやらないことをやる、これがキーポイント。
ようやく過去から未来へと移行する間の期間が「つなぎの友」の日です。
本格的には「胎」の日から始まる未来の時間に向けて、通り抜けてきた過去をまとめて片付け、歩みやすくするための時間。
それなので、この日は今までの体験を頭の中でまとめて、ネタ話として友達と分かち合い、楽しく完結させることができれば何より。
人と話すことで、過去から学べたこと、未来に生かせることは更に明確になっていきます。
ここまでの流れが結構な疲労が溜まっていることも多いので、無理は禁物。
ここでもうひと踏ん張りしたい、そんな気持ちは抑えて。
自分らしさを取り戻す、それが「つなぎの親」の日に大切なことです。
一山二山越えてきた今の自分を基準として、未来の時期を越えていくに当たって、今までより一段高いレベルがノーマルな状態であると感じておきたい日。
そして、成長した自分を緩く褒める日でもあります。
同時に、まだ成長できていない点についても確認できると、先の展開が楽になっていきます。
「今の等身大」がどれくらいかを把握できていれば、どんな目標を持って、どんな自分になっていきたいのか、何を実現していきたいのか想像することも容易。何より楽しんで過ごして。
ここからは自分の未来について考え、向き合う「未来期」に入っていきます。
特に未来期の「胎」の日である今日は、ギュッと締め付けられていた心がオープンになって、アレも楽しそう、コレもやってみたいと夢が広がりやすくなります。
思いつくことは書き出しておくのが先へとつなげる近道。突拍子のない夢のような発想も、すぐに退けるのではなく「将来少しでもできたらいいな」の視点で書き留めておきましょう。
生まれたての赤ちゃんみたいな気の運びで、ふらふらフワフワしやすいので、ケアレスミスに要注意。人の話はよく聞いて。
未来期の「栄」の日は、最大限まで想像・妄想しては夢を広げることで、先々に実現できる「未来」の形を可能性の限り、模索する日です。
現実的な運勢も良いので、目前にある課題やチャレンジ案件には、どんどん取り組んでいただいて大丈夫。
結果を気にして臆病になるくらいなら、「やらない後悔の方が手痛い!」と叫んで、何事にも積極的に飛び込んでいきましょう。
ただし、意気込み任せで確認ゼロでは痛い目に遭っても文句は言えません。謙虚に、真摯に、大胆に。海賊王に、俺はなる!くらいの意気込みを、現実的な大人の冷静さとコラボさせて。
将来への不安に打ち負かされそうになる、未来期の「衰」の日。
自分のやっていることは、ちゃんと未来につながっていくことなんだろうか。
つながっていくとして、今やっていることの何が未来の糧に?なんて考えているうちに、やる気が失せて迷える羊みたいな状態になることも。まず、目先のことは冷静かつ丁寧にこなしておきましょう。
何事も、それができなければ未来になど、つなげることができないからです。
うまくお休みに当たれば、不調な部分のメンテナンスに時間をかけて、たっぷりと「自分を自分で大切にする」感覚を味わっておくといいでしょう。
穏やかな気持ちで1日を過ごせそうな未来期の「安」の日。
安らかと言うだけあって不安や不満は陰を潜め、今を充実させるのが一番大切なことだと、腑に落とせる事柄も起きやすいはずです。
この日に思いついたことは、突拍子がないようでもメモっておくのが正解。意外な展開が訪れたり、思わぬ味方が現れたりした時に「あ、これ使えるかも」というネタになる可能性が大きいからです。
将来的にやりたいことを、マインドマップのように自由な形で広げたりつなげたりして、描き出してみるのもおススメ。
穏やかな気持ちで過ごせれば、未来は限りなく広がります。
穏やかな気持ちで1日を過ごせるのが、通常の未来期「安」の日です。
しかし、凌犯期間中の本日は、安らかという言葉にはあまり縁がないような、不安定な一日になりそう。
陰を潜めるはずの不安や不満がフツフツと湧いてきやすいので、なんとなく落ち着かないまま、気づいたら一日が終わっていたなんてこともありそう。
将来的にやりたいことを、マインドマップのように自由な形で広げたりつなげたりして、描き出してみるのもおススメですが、何をするにも「穏やかな気持」を優先するのが、無難に過ごす一番のコツ。
無理に気張らないで。
通常であれば、ワクワクが止まらなくなる、テンションの上がりやすいのが未来期「危」なのですが、凌犯期間中に当たると、ソワソワした気持ちと注意力散漫で一日中ピンと来ない感じに早変わり。
好奇心が疼きすぎて、しなくていい冒険をしたくなったり、やるべきことに全く食指が動かなかったり、直感にも行動にもブレが生じやすいので、勢いだけで様々なことを決めてしまうのは危険。
大きな賭けに出たり目先の小金を追ったりに終始せず、未来の自分に必要かどうか、あるいは未来の自分の足枷にならないか、心に止めながら過ごしてください。
未来期「成」の日に出会う案件や人は、この先、何かを成すのに必要な「条件」を持っている可能性が大きいと言えます。
しかし、これが凌犯期間中となると、将来的に足を引っ張り要素を持っている人も、混ざってきます。
なにー!と声を荒げたくなるかもしれませんが、それも結局、将来的に自分が乗り越えるべき「悪癖」「頑固」「歪んだ価値観」などを示唆してくれるために、現れてくるだけ。
何が目の前に現れても未来につながるヒントだと思って、あまり食わず嫌いすることなく、どんなことでも一旦、触れてから考える余裕を持っていて損はありません。
思った以上に気に食わない展開が、たくさん訪れやすい、通常の未来期「壊」の日。
凌犯期間中の今日は、うまく吉凶逆転エネルギーが働けば、想定外のうれしいサプライズ的なことが起きやすくなります。
それでも、自分の壁を打ち壊す、あるいは乗り越えて行く気がないと、頭にカーッと血が上って「私の理想の邪魔をしないでください!」と叫ぶような展開もあり得ます。
今日訪れるあれこれは、自分の未来の基礎になるような内容かもしれない。そう考えて、反感・反論・拒絶感に身を任せず、有益なチャレンジタイムの到来を喜ぶくらいの感覚で、いてください。
心穏やかに過ごしやすいのが、通常の未来期「友」の日。
ところが、昨日の「壊」がうまく吉凶逆転してくれたのとは対象的に、本来「人と繋がる流れ」になるはずの今日は、そこが寸断されやすくなる分、居心地が悪い感覚に見舞われ、将来的な人脈づくりにはつながらない、ちょっと切ない感じになってしまいそう。
時間があるからと友人同士でワイワイ集まったら、「そういう展開になるとは思わなかったんだけど」と、少しションボリしてしまうこともあるかも。
とはいえ、今日起こることもまた、自分の糧になることは間違いなし。器を広げる練習日に使って。
未来期「親」の日は、新しいサイクルの「命」の日に戻る直前の、未来期間最後の日。
通常であれば、気の運びの良さという追い風を受けながら、自分にとって心落ち着くこと、自分が描く夢、目標、ルートや方法の数々に思いを馳せて過ごすべき時ですが、そこは凌犯期間、過ごし方も通常とは異なります。
様々なやり残しや、思わぬトラブルを処理しながら、未来に禍根を残さないように一つずつ確認を繰り返し、片付けておくのが一番です。
気持ちが追い詰められるわけではないので、フワフワすることもありそうですが、地に足のついた対応と話を心がけて。